積立貯蓄

 老後の生活をシミュレーションしたとき、現状の生活が続けば問題なく生活は破綻しないという結果が得られればいいのですが、そうでない場合は少し生活を見直して、今後の方針を考えないといけないと思います。

 その場合考えられることは何回も書いているように、

① 収入を増やす

② 支出を減らす

と言う二つの方法しかないわけですが、ここに投資という考え方を導入すると、現状の生活のままで資産が増える可能性が出てきます。

 つまり長い年月をかけて、100万のものを110万にするといったことです。たった10万じゃあしょうがないだろうと思うかもしれませんが、貯蓄や預金のカラクリを知ると、小さなお金のパワーがよく分かってきます。

 上記の例でも、100万が110万になっても10万円しか増えないから、老後の生活にはほとんど影響しないと考える人もいれば、これを10倍の金額にして1000万が1100万になっていたら、生活はずいぶん楽になるだろうなと考える人もいるはずです。

 というわけで、仮に老後の生活資金が1000万足りないと分かったとき、どうするかを考えてみたいと思います。この辺りは様々なマネー雑誌に掲載されていますから、それを参考にしても良いはずです。

 先ず1000万足りないことに、いつ気がつき、そこから何年間投資(貯蓄)行動を取れるかによって、結果は大きく異なるはずです。

 最初に銀行等に預けず、いわゆるタンス預金をした場合のお金の増え方を考えます。これは単純に計算できますから楽です。月数万円ずつ積み立てて、何年後にどのくらい貯まっているかという表です。(単位は万円)

積立年数 3万円 5万円
10年後 360 600
20年後 720 1200
30年後 1080 1800
40年後 1440 2400