遊興費、交際費

 早期退職または定年退職となり仕事を離れれば、自由になる時間が手に入り、いよいよ自分の好きなことが出来ると思っている人も多いと思います。

 私自身、実際に早期退職をしましたが、自由時間は意外に少ないなあと言うのが実感です。それは個人的に父子家庭となり家事を負担し、さらに家計の経済的な負担を軽くするために非常勤講師をしたり、ネットでの副収入を目指したりしている事が原因だからです。

 しかし、一般的には経済的な問題がなく夫婦関係も良好なら、それこそ悠々自適の楽しい生活が待っていると思います。しかし、ではそこで何をするか、と言うのが実は結構大きな問題だなと思っています。

 そういった何をするか、退職後の生きがいは何かというテーマは、また別のページにまとめることとして、遊興費の中味について少しまとめておきたいと思います。

 さて、遊興費とはいったい何なのか?よく考えると、食費、衣料品代、住居費、医療費等を除くと、ほとんどが遊興費に分類されるような気もします。つまり生きていくために消費しなければならない支出以外はすべて遊興費となるわけです。

 ただこれだと分類が面倒なので、一般的には旅行、音楽、読書、グルメといった趣味の領域と、いわゆる交際費や外食で支出されるものが遊興費と私は考えています。

 当然ながら、単に生きていくだけなら必要のないお金ですが、遊興費を消費しない生活は生きていく目的が見いだせなくなりそうで、個人的には絶対に必要なお金だと思っています。

 ではそのお金が年間どのくらい必要か。私の場合は、主に旅行費用を遊興費と考え、その他の日常的なちょっとした外食、居酒屋で一杯、DVDレンタル、楽器関係の楽譜、雑誌の購入と言った細かい出費はすべて雑費(遊興費)として処理しています。

 というわけで、この遊興費という額は、人それぞれ考え方や行動パターンの違いもあり、自宅にある本を読んだり、CDを聞いたりしていれば十分という人もいると思います。

 その場合新しいものを買わなければ、消費支出はゼロに近いかもしれません。つまり平均的な金額を示しても個人差が大きすぎるという事です。

 このあたりマネー雑誌では、遊興費5万とか勝手に想定していますが、きちんとした将来設計をするなら、あらためて自分の生活習慣を振り返って、何がしたくて、いくらぐらい必要かと言うことを考える必要があります。そのためにも家計簿は必須です。