住宅のリフォーム費用

 すでに持ち家の場合の住宅ローンについてまとめました。では持ち家でない場合はどうなのか?親の家に同居や田舎暮らし等を除いて、基本的に家賃が必要です。これが早期退職後はかなり大きな負担になると思われます。

 老齢年金の満額は現在80万弱です。一か月あたり6.7万ぐらい。ここから仮に家賃が3万引かれたらと思うと、それだけで「もうだめだ」と思うかもしれません。

 厚生年金等なら15~25万ぐらいでしょうか。それでも、その程度の年金をもらう人が賃貸を利用している場合は、家賃は5~10数万でしょうから、これはこれで大変です。

 またマンションだと管理費や組合費さらには駐車料金が必要かもしれません。この中では、いわゆる管理費が一軒家の場合の住宅リフォーム代に相当と思われます。仮に月2万円なら年間24万円。

 これを5~10年積み立てて、管理組合の話し合いによって、外壁塗装工事等を行うことになります。

 では一軒家の場合はどうか?通常は建築後10~20年の間隔で、屋根の吹き替えや外壁塗装を行うことになると思います。

 我が家も2016年現在、築20年になりますが、数年前にこれらのリフォーム工事を行いました。その直前は、屋根に苔が生えてしまい、うっすらと緑色になっている部分が見えていました。

 業者さんは、この家を建ててもらったときから懇意にしている建築やさんで、ネット等や訪問販売を行っている安売り業者さんに較べると費用は少し高いような気がします。

 ただ、仕事は確かで、応対も誠実なのでいつも利用しています。お互いに顔見知りですから、その意味でも安心できますし、逆に業者さん側としても信頼されるために手は抜けないと思います。

 また普段から、ちょっとした不具合(下水口の詰まり、戸袋の位置調整等)は、頼むとすぐに来てくれるので助かっています。

 この業者さんの事務所に行って、モデルとなる色や材質を確認。見積もりをもらって依頼。工事は足場組みから始まって撤去までほぼ3週間近くかかりましたが、家自体は生まれ変わったように立派に見えます。

 この費用が約90万でした。ちなみに家の大きさは85m2ぐらいで、ごく普通の小さな建て売り住宅の大きさです。

 費用の算出基準ですが、屋根や外壁の面積によって大きく変わることが分かりました。また足場代も結構大きいようで、業者さんとしては足場をはずしたら、その足場ですぐまた近くで工事が出来ると効率がよいようです。

 (だから「今近くでリフォームをやっているのですが・・・・という訪問販売が行われることになります)

 というわけで通常の住宅のリフォーム代は1回100万前後を考えておけばよいと思います。これを60歳以降に2回行うとすると200万という予算を組んでおく必要があります。

 またリフォーム費用以外で場合によっては必要になると思われるお金があります。それが高齢になった時でも家の中をある程度自由に動き回れるようにバリアフリー仕様への変更です。

 我が家の場合は、以前長期療養していた妻が自宅に戻ることを考えてバリアフリー仕様を考えていた時期があります。この時玄関から2階への階段に手すり等をつけてもらいました。

 この費用が、はっきり覚えていないのですが10万ぐらいだったと思います。意外に高いんだなと思ったことを覚えています。

 つまり将来に向けて、もし室内に手すりをつけたり、段差の解消工事を行ったりすると、それだけで10~50万ぐらいかかる可能性があるということです。自分の体の運動機能が衰えてきたら、こういった工事も必要かなと現時点では思っています。

 他にも水回りのリフォームや風呂、トイレのリフォーム等を行う必要があるかもしれません。こういった費用はいくら必要か現時点ではよく分かりませんが、少なくとも100万ぐらいの資金を考えておいた方がよいと思われます。