再就職理由の明確化

 前ページからの続きです。早期退職後に再就職をする場合は、そのような結論に至った理由をきちんと説明できる状態にしておかないといけないんだろうなと思っています。

 そうでないと、次のステップ(就職試験等の面接)で、面接官に、単にぐうたらだとか、怠けだとか、考えが甘い、というように指摘されてしまうような気がします。

 さらに転職理由が、自分の資質や能力の問題ではなく、会社側の問題であるときちんと説得できるようなものでないと、有利な条件の再就職は厳しいのではと思います。

 これは転職希望者を新たに採用する側の人事担当者の気持ちになって考えればすぐ分かることです。

 一度でも自分から会社を辞めるような決断をした人間を再び採用しても、結局すぐに辞められてしまうことはないのか、と言う不信感を常に持って面接に当たるのではと想像できるからです。

 またそういった決断理由以外に、自己の適性や人間性、さらに特技や資格を考慮して、次はどのような仕事をしたらよいか(したいか)、どうゆう意欲を持って取り組むべきかと言うことを考えておかないといけないような気がします。

 私の場合は日頃から健康不安があり、そこに実際に体調不良が重なり、さらにその先も仕事量も責任も増えることが見えてきたので、これはやめるしかないと思ったわけですが、そうなるとその先の仕事として考えられるのは、ある程度自分の体調を維持できる仕事にせざるを得ないなと思っていました。

 とはいうもののここに書いている内容は、かなりきれい事で、実際の仕事ではそんな悠長なことは言っていられないような気もします。(精神的に追いつめられる辛さは多少ですが理解しているつもりです)

 ただ早期退職を決断する理由を自分なりに整理しておかないと、一度やめたという実績?があると、再就職はよほどのスキルや資格がないと、当然不利になり、更に自分自身を追い込んでしまうという懸念があります。

 また退職する前に自力で、退職後に採用されそうな会社があるかどうかを調べておくことも必要です。もちろん独立という選択肢もありますが、会社勤めよりさらに厳しい現実に直面する恐れがあります。

 さらにさらに、当面の仕事を確保するのではなく、自分の老後を見据えた仕事を考えないといけないと思います。そうやって先を考え、今の仕事と比較してどうなんだろうか?と悩む時期がないと、決断後に「失敗した!」と後悔する可能性が高くなります。