決断へのきっかけ

 早期退職をすべきすべきではないか?密かに悩んでいる中で、翌年の体制づくりをするための委員会の委員長に選ばれてしまいました。

 多数の方から信頼されていたと言えば聞こえがよいですが、先々の仕事の負担が今後も増え続けるんだろうなと思えて、最終的にはこの委員会に選ばれたことが、早期退職を決断する最後のポイントになりました。

 つまり続ければ続けるほど、その時の負担以上の仕事が増えることが見えてきた、ということです。そこまで負担を強いられて、最後に健康を害して退職するのでは、私自身も息子に対してもいいことは一つもないなと思えました。

 結局悩み抜いた末に1月に退職願を提出。なんとかこの時期に提出できたことによって、「勧奨退職」として扱われることも決定。

 勧奨か自己都合かでは退職金の額は100万単位で変わります。これで早期退職が完全に決まったなと思うと若干の寂しさも感じました。

 その間上司からの型通り?の説得もありましたが、さんざん悩んで決めたことなので、変更はもちろんなし。書類も無事受理され、事務関係から退職金の扱いや保険組合の扱い等のレクチャーを受けながら、いくつかの書類を記載。

 しかし退職後の翌年の健康保険の額や住民税の額がいくらぐらいになるのかは、その時点ではほとんど予想がつきませんでした。(基本的には現役時代と同じ額で、かなりの高額になります)

 後日知らされた退職金の金額はほぼ予想通りで、それまでに私が考えていた生活費のシミュレーションで問題ないことが分かりました。最後に残ったのが4月以降の仕事をどうするかということです。

 「まったく仕事をせずにひたすら休養に努める」「自分でパートの仕事を見つける」「自分でなんらかの起業をする」「専門性を活かした仕事をする」等の選択肢がありましたが、1月末時点では果たしてどうなるのか全く不明でした。

 その後1月以降は仕事をしながらも4月以降の生活の事が頭をよぎり、なんとなくフワフワした心境でした。しかし2月に入ると、もっとも忙しい時期になり、予想通り?健康状態がさらに悪化しました。