情報収集の必要性

 しかし何もしないでこのままズルズルと仕事を続けていたら、間違いなく体調不良になりそうな気もします。その意味では、例えすぐではなくても、少しでも早期退職について情報を集め、考えておかないといけないなと言う気になりました。

 そんな中でまず考えなくてはならないのが、早期退職後の家計です。早期退職したのは良いけれど、家計が破綻してしまっては、今よりさらに厳しい生活になってしまいます。

 しかしそう考えはするものの、一般的に言って早期退職後に再就職して、今よりも金が儲かって楽な仕事なんてあるわけがありません。

 しかも世間は不況のまっただ中。50代後半のおじさんが気楽に働けるような職場は間違いなくないに等しいはずです。

 とすると起業でしょうか。とはいっても自分で商売を始めるバイタリティや体力があるならばともかく、精神的ストレスが原因で早期退職を考えているのに、起業なんてできるわけがないなとも思えます。

 もちろん早期退職をして何もしない、という選択肢もあります。しかし貯金はすぐに底をつき、しわ寄せは子供にいくかもしれないという不安を覚えます。

 そうやって考えを進めたとき、もし早期退職をしたら自分の退職金や年金はいくらぐらいなのだろうか、という事が気になってきました。

 さらにこれらの金額が分かったとして、今後起きるライフイベントをまとめ、それにかかる費用を算出し、果たして早期退職が可能かどうかを考えなければなりません。

 慎重派の私としては、「え~い、面倒だ。やめちゃえ」というような感覚にはなれません。

 それやこれやを悩んでいた2009年5月。職場から退職者希望者向けセミナー開催の案内が回ってきました。内容は退職金、年金、経済プランの作成、健康維持の方法、みたいなことが書かれています。ともあれ知識がないことには決断も出来ません。早速申し込んでみました。