投資信託、私の判断基準

 2012年末の総選挙で自民党が大勝し、その後金融緩和によって円安傾向が強くなり、その結果輸出産業が潤うのではないかという期待のもとに株が買われ、日経平均は半年でかなり上昇しました。

 2013年12月ごろから消費増税が間近に迫り、景気の先行きが不透明という判断が強いのか、ちょっと上昇の勢いが止まっています。その後3年が経過し、さいきんはアベノミクスは失敗したいのではという評価もちらほら出てくるようになりました。

 それでも一時期は投資信託の購入額がかなり増えたようです。かくいう私も、4,5年前から積み立てていた投資信託が、今回の上昇でようやくプラスに転じ、それらすべてをいったん売却。思った以上の利益を上げることが出来ました。(桁は小さいですが)

 その後一時は投資信託の保有はゼロになりましたが、また一から毎月の積立を始めています。ではその投資信託の名称は何か?別にもったいぶるわけではありませんが、これまで書いてきたことを考えれば、対象の投資信託を絞り込むのは簡単です。

 条件というか私の考え方ですが、以下の通りです。

1.短期に資産が倍増するような投資信託は基本的に無い

 と思っています。従って、投資は長期間(少なくとも5年ぐらい)行う必要があると思っています。そのために、興味ある投資信託を一度にドンと大量に買うのではなく、チマチマと買っていきたいと思っています。

 そういった条件を考えて毎月の積み立てで買っていくものが良いと思っています。これによってリスクの時間分散が出来ます。

2.テーマは限定しない

 宇宙とか環境とか、業種別とか、配当が多い企業とか、まあいろいろな選択基準を設けて、個性の強い銘柄を集めている投資信託もありますが、その分野に関する専門的な知識がなかったら手を出さない方が無難だと考えています。

 逆に言えば、テーマを設けず日経平均に連動するようなもの(インデックス型)を選ぶということです。

3.手数料や信託報酬が極力低いもの

 これまでの記述で分かっていただけると思いますが、買った瞬間に購入手数料等で数%資産が減るわけですから、こういった数字は出来る限り少ない方が良いと考えています。

 最近は販売手数料無しのものも多くありますので、先ずはこれが第一選択基準です。さらに信託報酬等の額を見ています。

4.ランキングをあまり重視しない

 マネー雑誌や証券会社の投資信託のページを見ると、ここ数か月で良好なパフォーマンスを得ている投資信託のランキング等が出ていますが、あまり当てにしていません。こういった順位はすぐに入れ替わると思っています。

5.償還日は無期限

 償還日が設定されていては長期の積立投資が出来ません。利益が出るまで積立を続けるという覚悟でやった方がよいと思います。

 その他運用年数や純資産額も、最終決定段階では考慮するようにしていますが、あまりに条件を厳しくすると、検索結果ゼロという結果もあり得ます。

 というような判断基準を経て、なおかつ直販ファンドという選択肢を加えて行くと、購入したいと思えるものは自ずと10本ぐらいに絞られてしまいます。