投資信託購入前の注意点(2)

 前ページからの続きです。

・ プロとアマでは、資金力の差が大きいだけで、銘柄選びにそれほど差は生じない

 1億円ぐらいの資金があって、100ぐらいの株式に投資をすることが出来れば、その選ばれた銘柄の平均的なパフォーマンスは、プロであってもアマであってもそれほど差がでないのではないかと思っています。(個人的な見解です)

 つまり銘柄を分散すればするほど、そのリスクは平均的なものに近づき、選んだ銘柄は個々に様々な動きをするにしても、それらを平均化した投資信託としての基準価額は、日経平均やTOPIXの動きとそれほど変わらないのではないかという事で。

 ということは、プロとアマの差は、もしかしたら単純に資金力の差が大きいのかなとも思えます。ただしプロの場合は自分のお金ではないところで運営していますので、ある意味損切り等の作業が平静に行えるというメリットはあるかもしれません。

・ 投資信託を販売している会社の第一目的は口座管理料や信託報酬によって利益を出すこと

 何回も書いていますが、ともかく売れば、売った瞬間に購入手数料や口座管理料、信託報酬が発生して運営会社や証券会社が儲かるので、ともかく次から次へと新しい投資信託を作り出して売っているという印象を強く持っています。

 ただし最近はこういった投資に付属する経費を出来る限り抑えて、本来の意味で顧客に儲けさせようという姿勢で運営している投資信託もいくつか出てきたように思えます。

 特に購入手数料ゼロという投資信託が増えているように思います。というわけで、このページの結論ですが、私自身は投資信託を購入するなら、少なくとも手数料や信託報酬が極力低い物を選んだ方がよい、というように考えています。

・ 投資信託を実際に運用することによって利益を得ている会社の投資信託を選ぶ

 上に書いたような理由から、銀行や証券会社が紹介するような投資信託の中には、手数料を儲けることが大前提になって作られているような投資信託が多いように感じています。

 そこで最近私は、運用実績がその投資信託を運用している会社の業績に直結しているような、いわゆる独立系投信と呼ばれるものに注目しています。

 これらの投資信託は、運営実績が良ければさらに資金の募集が容易に行えますので、必死になって運用実績を上げようと努力してくれるのではと期待しています。

 またこういった投資信託は購入手数料が無料だったり、信託報酬の額が低く設定されているものが多いように感じています。