退職者専用特別定期預金

 前ページの最終シミュレーション表の作成によって途中で資産がゼロになる可能性が出てきた場合、早いうちに何とかしないと、加齢に伴って生活水準がどんどん下がっていく可能性があります。(長寿リスクです)

 それを避けるために、先ず資産を増やす方法を考えます。通常はすぐに仕事とか節約という方向になるのですが、節約は本当にやる気になればすぐできますが、仕事以外で資産を増やすというのは、ある程度の準備期間や勉強が必要だと思っています。

 といいうわけで、最初はサラリーマンなら誰でも利用できるお得な「退職者専用特別定期預金」の話です。

 2016年現在、日銀がマイナス金利を導入したことにより、定期預金金利がその影響を受け、預金してもほとんど意味がないような金利になっています。

 しかしこの退職金特別定期預金だけは、銀行側の口座獲得という下心が透けて見えますが、それでも預金額が1000万という単位になれば、1年で数万円の利息を得ることができる可能性があります。

 以下この制度についてまとめたいと思います。

1 利用できる人

 退職してから1年以内で、退職金の一部を銀行に預ける余裕資金がある人

2 証明

 退職したという職場からの証明書が必要です

3 金利

 夏ぐらいから、各銀行が募集を開始すると思いますが、この定期預金だけは銀行によってかなり金利差があります。2016年分は今まさに募集しています。

4 金利表示のマジック

 金利2%と大々的に宣伝するような銀行もありますが、その預入期間を見ると、三か月というような短期の金利になっている場合が多いです。

 この場合年利2%が適用されるのは三か月だけですから、実際に増える期間は1年の内の三か月ですから、4分の1です。ということは、2%だと思って預金しても、この場合その三か月の間の0.5%分しかお金は増えません。

 その後は通常の定期預金金利になりますので、まあほとんど増えないと思った方が良いと思います。

 という事は、仮に大金の1000万を預けたとすると、50000円ぐらいの利息になるという事ですが、それでも効果は大きいと私は思っています。