年度毎の収入のページと支出のページの合計欄を見て一覧表を作ります。57歳の早期退職時点で資産は2500万円ありましたが、その年度には634万円の支出が発生ましたので、年度末に資産は引き算して1866万円になっています。
58歳時点では400万円の収入があり、374万円の支出がありますので、差し引き26万円資産が増えます。従って資産は1892万円に増えました。
しかし59歳では74万円の赤字ですからこれを引き算して1818万円が資産となります。この計算を繰り返して、81歳までの資産の変化を調べます。
ここまでのまとめなので少し大きな表を掲載します
年齢 | イベント | 収入 | 支出 | 資産 |
---|---|---|---|---|
57 | 再就職、車買い替え | 2500 | 634 | 1866 |
58 | 400 | 374 | 1892 | |
59 | 300 | 374 | 1818 | |
60 | パート就職、リフォーム | 300 | 460 | 1658 |
61 | 150 | 360 | 1448 | |
62 | 150 | 360 | 1238 | |
63 | 150 | 360 | 1028 | |
64 | 車買い替え | 150 | 560 | 618 |
65 | 退職 | 150 | 354 | 414 |
66 | 年金受給開始 | 240 | 354 | 300 |
67 | 240 | 354 | 186 | |
68 | 240 | 354 | 72 | |
69 | 240 | 354 | -42 | |
70 | 240 | 354 | -156 | |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
小計 | 8330 | 9610 | -1530 |
老後の生活なのに、前提条件としてかなりいい加減かつ必要経費の多い設定をしましたので、このシミュレーションでは69歳時点で家計が破たんするという結果になりました。
しかしだから早期退職は出来ないと考えるのではなく、どこを改善したら資産がゼロにならないかという事を考えるべき表だと思っています。
結局すべては収入と支出のバランスですから、この生活の場合は、そもそも資産が1500万ほど想定したよりも多くあれば、家計は破綻しないことになります。
という事は、早期退職後の収入や65歳までの収入をもっと確保する必要があるとか、副収入の道を見つけようとか、65歳以降も毎月5万円程度の収入を確保すればよい、と前向きに考えるべきだと思います。
ちなみに仮に65歳以降毎月3万の副収入があれば、年間36万ですから65歳から81歳までの17年間に600万ほど資産が増えることになります。
一方で今度は支出面を見て、墓はすでにあるとか、車の買い替えは1回にして、それも軽自動車にしようといった支出面の工夫をすれば、この収支はさらに改善することになります。
要するにシミュレーションを行って結果だけを見て結論を出すのではなく、改善すべきところを発見して、少しでも豊かな生活を維持するにはどうしたらよいかということを考えるきっかけにするという事です。
ただ、こういったことを考えずに、退職後も「まあ何とかなるだろう」と思って生活していると、やがて家計はかなり逼迫し、最近流行の下流老人になってしまう可能性があるという事は間違いなさそうです。