総支出の計算

① 所得税

 57歳から60歳までの3年間の年間所得が300万の場合というのを想定しているのですが、税額を計算するためには、ここから様々な控除額を差し引いたうえで、税率から求めることになります。

 問題は控除額が人によって異なるという事ですが、ここではそれらを適当に考慮して、税額は概ね10万円前後になるのではと決めてしまいます。つまり3年間で30万円となります。

 60歳から65歳までの所得は150万と考えました。所得がこれだけなら、控除額を差し引いて税率から計算すると、税金は数万円ではないかと思われます。仮に3万とします。つまり5年間で15万です。

 65歳以降は基本的に年金収入となりますが、あまりにややこしいので、これはナシと仮定します。つまり総額は45万+アルファとなるので、これから早期退職後82歳までの一生涯の所得税は50万~100万とします。

② 住民税

 これも所得によって変わり、さらに自治体によって計算方法に違いがあるようですが、所得税とほぼ同額と考え、生涯の税金額をやはり50万~100万とします。

 ちなみに所得税も住民税も前年度の収入が計算の基礎になりますので、退職翌年度のこれらの税金は、かなり高額なものになります。

③ 固定資産税

 持ち家の場合ですが、賃貸の場合は賃貸料と考えても良いかもしれません。これも家の規模によって変わると思いますが、仮に年間10万とします。

 57歳から82歳までの25年間支払うことになるので、総額は250万円となります。ただし路線価が上昇しない限り、家屋の価値が下がるので、年数によってこの金額は少しずつ減少しますので、200万と考えても良いかもしれません。つまり200~250万です。

 マンションや借家の賃貸の場合、仮に一か月5万の家賃とすれば年間60万。25年間で1500万円という大きな価格になります。

 この場合は、家族構成によって徐々に小さな家に住むという事を考えれば、総額は1000万程度になるかもしれませんが、それでも大きな値であることは間違いないです。

 余計なことですが、その意味では在職中に家を建てて、退職するまでに住宅ローンを完済するのが一番だと思われます。