先祖代々のお墓があって、そこに埋葬されれば充分と考えているなら、特にこの支出は考える必要がありません。この後にまとめる葬儀費用が必要なだけです。我が家はすでにお墓があるので、自分もいずれはそこにと思っています。

　ただ個人的にハワイが好きなので、出来れば息子に頼んで遺灰の一部をワイキキ沖に散骨してもらいたいなとは思っています。その場合はハワイまでの旅費（１５～２０万）宿泊代(５万ぐらい）と散骨費用（５万ぐらい）が必要になるのかもしれません。

　それはそれとして、これから新たに墓を作るとしたら一体いくらぐらいかかるのか？誰が作るのかとか、相続の問題も絡みますが、ここでは要するに建立に関する総費用の平均金額を考えています。

　さて建立というかお墓代ですが、内訳は３つに分かれます。

1)　土地代（永代使用料）

　お墓を立てる土地の使用料のことです。墓地の場所、立地条件によって変わります。だいたい５０～１００万ぐらいでしょうか。

　やはり日当たりの問題とか、墓周辺の景色とか周囲の状況とか、実際にその場所を見て決める必要があります。墓地までの交通機関も考慮する必要があります。

　我が家は私の仕事の関係で４０年ほど前に都内から引っ越してきたのですが、それを契機に母親が、車で３０分程度のところにある霊園に墓を作りました。

　それ以来思っていることですが、車で３０分程度というのはありがたい距離だなと思っています。ちょっと何かあるとき気軽に行くことができます。

　霊園ですから、周囲には多数のお墓がありますが、中には建てたものの、あとは放ったらかしに近い状態になっているものもあります。また買うときに感じましたが、やはり見晴らしの良い場所は高いということです。

2)　墓石の価格

　当然ながら石の種類、大きさ、デザイン等で変わります。１００～２００万ぐらいでしょうか。個人の好みにもよると思いますが、墓石よりもどのくらい頻繁に行けるかという事の方が大事なような気がします。

3)　管理費

　墓地の共有部分の管理（清掃等）のために支払うもので、毎年請求が来ます。０．５～３万ぐらい。しかしこれも自分が２０年間負担すれば最大１０～６０万ぐらいになります。

　以上を合計すると１６０～３４０万。かなり大きな額になります。一般的には２００～３００万と見ておけばいいのではないでしょうか。