介護施設の具体例

 我が家の近くにある老人ホームについて、ネットで検索し、その費用を調べてみました。入居金400~650万(部屋によって価格が異なるみたいです)全個室で部屋の広さが20m2弱。

 広めのビジネスホテルのシングルぐらいでしょうか。ツインでは狭いぐらいの広さです。トイレはついていますが風呂は別。

 月額利用料や介護保険費用等の部分は昨日調べた額と同じで約20万。こういった月額の負担分は、年金での支払いが主になると思いますので、極端に高額になるようなことはないのかもしれません。

 ということは、一番大きな要素は入居金の額ですね。これを支払うだけの資産があるかどうかだと思います。また、この入居金については、途中で退出した場合の返金が極端に少なかったというようなトラブルが多くあったみたいです。

 従って入居時に当たって、何年ぐらい利用するのか(寿命にも関わるので不明なことも多いと思いますが)、途中で退室する場合の返金額、といった契約を充分に理解する必要がありそうです。

 しかし何よりも大事なことは、自分がそのような生活をすることに満足できるか、ということが大きいように思います。

 体の自由が効きにくくなれば当たり前だとは思いますが、生活の拠点がその老人ホームになります。ということは部屋で過ごす、談話室で過ごす、食事をする、風呂に入る、という判で押したような生活が延々と繰り返されるというイメージです。

 今私は自立した生活が送れているので、何だか不自由な生活だなと思えてしまいます。それだったら多少不自由な生活を強いられても自分の家の方が良さそうだとも思えます。(実際現在86歳になる実家の母親も、なんとか自力で頑張っています)

 その場合、この老人ホームに必要となりそうなお金(500~1000万)を家のリフォームにつぎ込み、バリアフリー仕様にしたり在宅介護を選ぶという事も考えられるなと思うようになっています。

 残る大きな問題は医療面でしょうか。高齢者の一人暮らしというのはかなり深刻な問題です。もちろん在宅ケアを選択すると思いますが、突然何かあったときの対処は難しくなりそうです。

 そのためには日頃からの近所づきあいというか、顔見せが必要なのかもしれません。回覧板を回すこと、ゴミ出し、ウォーキング、家庭菜園の世話、新聞の購読等、何らかの形でそこに人が存在しているという証拠?があれば、ある日それが途絶えたとき誰かが気がついてくれるかもしれません。

 しかしこういった問題を真面目に考えると、現状は深刻です。これまでは健康寿命をなるべく伸ばすためにどうしたらよいか、という視点で考えていましたが、今後は健康寿命の先の余生をどう過ごすか、そして万が一の場合の資金確保ということも考えておかないといけないんだなと言うことが徐々に分かってきました。