前ページに書いたように、生活するだけなら月14万程度が退職後の平均生活費となります。
つまり年間の消費額は14×12=168万円という事です。ただしこれは生活をしていくだけの経費ですから、趣味や交際費といったものは一切含まれません。
「豊かな生活」と雑誌では盛んに言われていますが、実は「豊かな生活」とは何なのかというのは結構曖昧です。
日々生活できれば十分と考えれば、上記の金額が豊かな生活の目安になります。一方退職後は旅行に行くとか、趣味を存分に楽しみたいと考えれば、上記の金額に上乗せしないといけません。
当然ながら、他にも子供の教育費が必要かもしれませんし、住宅ローンも残っているかもしれません。しかしこれらは個々の家庭の状況で異なりますので、別のページでまたまとめたいと思います。
ではそれ以外にどんなものが財布から出ていくかというと、絶対に払わなければならない税金があります。これらの請求時期は5月ぐらいから一斉に来ることが多いので、この時期は出費がかさみます。
特に退職した翌年度は税金や保険料の算出基準が、前年度の所得に応じて計算されますので、収入がほとんどないのに、大きな金額が請求されることになります。
私の場合は早期退職次年度に、保険や市県民税で80万近く請求が来たことを覚えています。退職金から支払いましたが、「きついなあ」という印象を持ちました。
早期退職2年目からは早期退職後の収入での計算になりますから、かなり減りますが、それでもあれこれ合わせた総額はかなり高くなります。項目ごとに以下にまとめます。
・ 所得税
前年度の収入に応じた額。フルタイム勤務時代は給料から天引きされていましたので、あまり気が付かなかったかもしれません。0~50万ぐらい?
退職後は確定申告が必要になる人がいます。私は毎年行っていますが、各種控除をきちんと積み重ねていくと、だいたい還付金が生じます。
・ 固定資産税または賃貸料
家の場所(路線価)や大きさにもよります。5~20万?家賃の場合はもっと高くなるはず。マンション等の場合は管理費や駐車料金が他に必要かも。
・ 市県民税(地方税)
退職直後の翌年は大きな請求が来ました。2年目以降は0~5万ぐらい?
・ 自動車税
台数と排気量に寄ります。1台当たり7000円~5万円?