再就職を目指す場合

 ここまでの過程で、現状の資産、退職金予想額、おおよその年金受給額、各種補助制度によって受け取れると思われる金額を把握できたことになります。

 次が早期退職後の仕事です。当然ながらこれは早期退職をする理由(職場での人間関係や過重労働、自分自身の病気、家族の介護等)や年齢がその後の仕事にも関係します。

 また資格を持っているとか、やりたいことが別にあるとか、そういった条件も考慮する必要があります。

 私の場合はうつ病に近い自律神経失調症に絡んだ体調不良でやめざるを得なかったので、その後転職して再びフルタイムで働くことは体力的に難しいと思え、フルタイムの仕事は早い段階で選択肢からはずれていました。

 しかし現に働いている職場の残業が多すぎるとか、職場の雰囲気が合わないとか、仕事内容がイメージと違うというような理由の場合は、体力はあるわけですから、退職後仕事さえ見つかればフルタイムで働くことが出来ると言うことになります。

 一方、リストラ等で退職せざるを得ないという人の場合は、その後の仕事を考えてくれる会社もあるでしょうし、会社そのものがなくなってしまったということもあると思います。以上を整理すると、先ず早期退職には

1 会社側の都合(リストラ等)でやむを得ない退職

2 自分の都合でやめる退職

という二つの場合があり、1の場合はその後の仕事について

① 会社が紹介してくれる

② 自分で探す

という二つの分岐があり、会社で紹介してくれた場合は給料等の条件は下がると思いますが、雇用は保障されます。

 ただしその会社の職場条件が必ずしも良いとは言えず、新たな会社でまた早期退職を考えざるを得ないという可能性はありそうです。

 また2の場合は

① 体力的、精神的または病気等のやむを得ない理由(家族の看護とかも含めて)

② 職場の人間関係等によるストレス

③ 仕事が忙しすぎる、多すぎる、残業ばかりという職場環境

④ 仕事内容が不満または適性が合っていない

いうように場合分けをすることが出来るのかなと思いますが、早期退職を考え、自分自身で新たに就職先を見つけなければならない人は、その理由を自分なりにきちんと整理して考えておく必要がありそうです。