早期退職後の給与収入

 早期退職後の給料収入は、ヘッドハンティングで勧誘されたというような恵まれた人を除いて、基本的に収入は激減すると思われます。

 それは私自身が早期退職前に、退職後のいろいろな仕事の候補を考え調べたとき、なるほどこれが実態かと実感したからです。その意味では、早期退職前にしっかりとした次の仕事が見つかっている人は、それだけで幸せであるといえそうです。

 というわけで、この章の主旨は、早期退職後の総収入を予想する事が目的ですから、再就職する意志があるとしていくらぐらいの収入になるかと言うことを無理矢理予想してみます。

 ただしこれはあくまで目安であって、資格、経験年数、技術力、就業形態、職種、、就業時間等でいろいろ変わるはずです。

 上を見ればキリがありませんので、やはり基本的に最低限の収入を押さえるべきかなと思えます。しかし私の場合がそうでしたが、家庭の都合でフルタイムの勤務すら大変と言うこともありえます。その場合の収入はさらに下がる、ということになります。

 というわけで、モデルとしてはやはり55歳前後。それまで働いてきた勤続年数という利点はあるものの、特にこれと言った資格はなく、またスキルもない方がフルタイムで働くと言うことを想定すると、これは新聞広告等で見られるパートの時給と大差ない収入しか得られないと思われますので、そこから考えてみます。

 計算そのものは簡単ですが、結果は厳しいものです。時給800円で1日8時間労働。月に25日働いたと仮定すれば、その総収入は

800×8×25=160000円

 これにもしかしたら何らかの手当がつくかもしれませんが、それは誤差の範囲と考えると、年収は

160000×12=1920000円

 と言うことはまあ概算で年収は200万ぐらいと考えて良さそうです。これで55歳から60歳までの5年間頑張ると1000万になります。もし65歳までがんばれれば2000万です。

 ただし50代からは、個人個人の体力差が大きくなりますので、60歳を超したらフルタイムではきついと感じる人も出てくるかもしれません。私は家事との兼ね合いでフルタイムは最初から諦めていました。

 いずれにしても、早期退職後収入が全くない、と言う状況もあり得るし、それこそ年収が500万とか1000万になることもあり得るとは思いますが、通常は150~300万ぐらいの範囲に収まるのではないでしょうか。

 あえて理想を考えれば、55歳から60歳までは300万として5年間で1500万、60歳から65歳までは150万として750万。合計2250万あたりが収入の目安になるかなと思われます。(もちろん私の勝手な推測です)