年金受給額を知る

 これについては、個々人のそれまでの仕事の内容、収入によって個人差がありますので、いくらぐらいと論じることは不可能です。

 ただ私の場合は、50代になったある時期に「年金定期便」なるものが送られてきて、そこでおおよその金額を知ることができました。

 というわけで、この金額については個人個人が何らかの方法で調べるしかないというのが、このページの結論です。

 そのためにどうしたらよいかと言えば、自宅近くにある社会保険庁の年金事務所を探し、直接訪問するのが一番です。

 私もすでにいろいろな質問や手続きで5回以上訪問していると思いますが、数々の不祥事があったせいか、応対はひじょうに丁寧で親切です。

 残念ながら混雑時は1時間程度待たされることもありますが、一人一人の質問で30分から1時間の相談を無料でしてくれますので、これは利用しないと損です。

 ここで運転免許証等の証明書があれば、具体的に金額まで教えてもらうことができるはずです。

 しかし仕事が忙しくて、そんなところに行く暇がないという人は、年金受給の平均額というのが参考になるかもしれません。

 これについては厚労省がいろいろ調査して発表しているようです。ネットで検索して平成25年度の数値を見つけることができました。

 それによれば国民年金(老齢年金)の受給額の平均は5.5万ぐらい。また厚生年金の平均が14.6万ぐらいです。ただし厚生年金の金額には老齢年金が含まれてます。

 という事は、夫婦の場合は両者を加算した約20万円、私のような単身者の場合は14.6万前後という金額が一か月の平均受給額という事になります。

 (ちなみにニュース等に出てくるモデル世帯という事例に当てはめると夫婦の場合22.6万、単身の場合は16.2万となるようですが、これは40年間務めた場合であって、実態としては上にあげた数値の方が正しいようです)

 なお上記の受給額を知って、「これでは生活できない」と愕然とする方も多いと思います。退職関係の出版物には、「豊かな老後を送るためには一か月30万が必要」と書いてあることが多いです。

 そういった雰囲気を感じてか、今現在多くの中高年の皆さんが老後のために節約と貯蓄に励み、逆に消費が増えないという事態に陥っているようにも思えます。

 ただ実際に早期退職をして感じることですが、早期退職後数年は確かに支出が嵩みますが、その後徐々に支出額は減少します。

 さらに加齢とともに行動範囲も徐々に狭くなりますので、そういったことを考慮すると上記の年金の平均額で持ち家があれば、普通に生活することが可能だと思います。

 逆に言えば、退職後も住宅ローンの残債があるとか、持ち家がなく賃貸にならざるを得ないという場合は、上記の金額だと生活は苦しくなるように思います。