年金制度の概要

 現在の日本の公的な年金は基本的に数種類ありますが、徐々にそれらを統合する方向に向かっています。それはそれとして、受給できる年金は、就労の違いによって以下のような種類に分かれているようです。

・ 民間サラリーマン、公務員等

  国民年金 + 厚生年金または共済年金 

・ 個人事業主

  国民年金

・ 民間サラリーマン、公務員の配偶者

  国民年金

 これ以外に「私的年金」として、企業年金、確定拠出年金、国民年金基金等があります。

 この内の国民年金は25年以上の支払期間を満たせば誰もが受給できる年金で、日本国民全員が対象になっています。保険料も定額で月々約15000円です。

 ただ国民年金と言いながら、受給時は老齢基礎年金という言葉に変わるので、なんだ分かりにくいです。なおこの国民年金の満額は年間80万円弱ですから、これだけで生活するのは、特に家が賃貸の場合はほとんど不可能だと思われます。

 そういう方は、国民年金基金と呼ばれている「私的年金制度」に加入すればいいと言うことになりますが、そのための掛け金を支払う必要がありますので、自営業の方は働いている時に収入の中からそういった補填をしないといけないということになります。

 サラリーマンや公務員の場合は、国民年金以外に厚生年金や共済年金を受給することができます。自営業の方はこの部分がないので年金が少ないことになります。

 年金について調べ始めた頃、私が疑問に思ったのは、確かに共済(私は地方公務員でした)の掛け金は払っているものの、国民年金の掛け金は払った記憶がないので、いったいどうなっているんだろうかと言うものでしたが、どうやら共済の掛け金の中に国民年金も含まれているという解釈のようです。

 一方厚生年金と共済年金は、平均手取り収入によって掛け金が異なりますので、それによって受給できる額も変化します。

 また早期退職をした場合は、通常より納付額が少なくなっているため、年金額も低くなってしまいます。

 私の場合は、早期退職当初、実際にシミュレーションをしてみて、これだと日々の生活に支障が出そうだと判断し、今現在は確定拠出年金というのを利用しています。掛け金は退職金の一部を使っています。

 退職金の一部を使ってそれを引きだしているだけですから、無理に年金の形にする必要もなく、単に銀行に一定額を預けておいて、そこから順次引き出す方法もありそうです。

 ただ確定拠出年金の場合は、銀行の普通預金等より若干利率がよいのと、一定額が振り込まれるので必要以上の無駄遣いをしないだろうと判断しました。