金融資産の洗い出し(1)

  手持ちの金融資産について、さらに詳しく考えてみます。

① 手持ちの現金

 私は盗難等のセキュリティを考えて自宅に多額の現金はおかないようにしていますが、最近(2016年)になって、日銀がマイナス金利を導入したため、銀行の金利が急落。

 それを機会に金庫を購入して、自宅に現金を保管している人が増えているようです。もし10万、100万単位でそういったお金が家の中に存在するなら、当然それを資産として考慮する必要があります。

 さらに細かく考えるなら、財布に入っている手持ちの現金だけでなく、ちょっとしたことがきっかけで貯めはじめた貯金箱があるかもしれません。当然ながら、机の片隅に入れてそのままになっている小銭も現金ですが、まあそこまで神経質になる必要はないかもしれません。

 ちなみにフルタイム時に海外旅行に行って外貨の余りがあれば、それも現金資産。そう考えると、家の中にはまだまだ隠れ資産がいろいろとあるような気もします。

② 銀行、信用金庫

 銀行や信用金庫等に預けてある預貯金です。普段使っている銀行口座の他に、もしかすると忘れてしまっている睡眠口座があるかもしれません。

 これらの現状は通帳を探し出して一か所に集めることから始めます。さらに一度該当の金融機関に行って、残高記入をしておくと、より資産の把握が容易になります。

 忘れがちなのが外貨預金や定期預金。意外なところで、大きな金額の預金があるかもしれません。

 私は調査の過程で、某銀行の普通口座に預金が数千円残っていることに気がつき、10年ぶりぐらいに該当の銀行に行き、その口座がまだ生きていることを確認しました。

③ 証券会社

 株、投資信託、MMF、MRF、外貨預金、債券等、様々な形の金融商品があります。これらの現状がどうなっているかを調べます。

 30年も働けば、結構証券会社に口座を作ったりしているはずですが、積極的な運用をしていないと、そこにいくらぐらいの資産があるのか把握しきれていない場合があります。

 また株や投資信託等の資産価値は、調べたタイミングでどんどん変動しますので、場合によっては一度売却して口座そのものも整理する必要があるかもしれません。