総収入と総支出を予測

 とりあえずここまでをいったんまとめると、早期退職後の収入となる項目は

 年金(年齢によって受給が始まる年度が変わりますが)+退職金+預貯金・投資+仕事+自治体からの補助金+失業保険+自己年金、といった項目になります。

 一方、これまでにまとめたように、だいたい三か月ぐらい家計簿をつけることができれば、その後の家計費の支出もおおよそ予想することができます。

 ただしここで計算した額はまだ在職中の額になるです。早期退職をすると、すぐに分かることですが、再就職の形態によって、交通費が減ったり外食代が減ったりします。

 私の場合は、体調不良で早期退職をしたのですが、ストレスから解放されたら急に体調がよくなり、医療費が減りました。またパートの仕事となり、通勤費用が減りました。

 なお、過去の税金や保険料の請求書が保管してあったら、それを取り出して、いくらぐらい払っているのか、これもどこかにメモしておくか、そういった書類を一か所にまとめるとよいと思います。

 さらに直近の給料明細をきちんと保管して、機会があったら、それを詳細に眺めることをお勧めします。

 特に注視すべき部分は、健康保険料や社会保険料、介護保険料といった項目です。それまでは給料から自動引き落としだったこれらのお金は早期退職後1年間を一括して請求されますので、結構大きな額になります。

 特に早期退職の翌年は、前年度の年収を基準にしてこういった保険料や税金の額が算出されますので、給料明細の金額を12倍したものが請求されると思って間違いありません。

 またこれら以外に、将来において大きな金額を支出する可能性があります。分かりやすい例としては、自宅のリフォーム代(マンションの修理費用)や車の買い替え費用等です。

 他にも場合によっては老人施設への入居費用とかお墓の建立費用というものが必要になる人もいると思います。